認知症の歴史

悲劇の歴史

なぜ、認知症において

  • 尊厳
  • 自由
  • その人中心のケア

などが主張されるようになったのでしょうか??

私たちにとっては、当たり前すぎて「尊厳を」などと言われることはありません。

それは、認知症の方々に「尊厳」も「自由」も「その人中心のケア」もない時代があったからです。

以下の 3枚の写真から以前の認知症介護がどういうものだったか垣間見ることができます。

以下 写真:書籍「認知症の人の歴史を学びませんか」 著:宮崎和加子 中央法規 より

「兄さん、ここから出しとくれ」
1964 新宿近くのK病院
危険行動を防ぐために
ベッドごとロープでくくりつけられている
1986 Fさん
「ロープをほどきましょう」と言うと
「いや そのままにしておいて 後でしかられるから・・」
公然と行われる「おむつ交換」
場所はその時、その人がいるところで。

いかがでしたか??

このような悲劇の時代があったからこそ

  • 尊厳
  • 自由
  • その人中心のケア

を求める動きが生まれました。

長い長い人生の終わりに、悲しい最期を迎えられたたくさんの方々。

そのたくさんの犠牲の上に、私たちは生きています。

大きすぎる代償を無駄にしないために、私たちは歴史から学んでいかなくてはならないと思います。

認知症となっても誰もが笑顔で過ごせる世の中になりますように。

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