ルカについて

認知症になっても、家族も本人も笑顔で暮らせる社会へ

── 家族専門認知症ケアアドバイザー ルカ のプロフィール


はじめに

はじめまして。 このブログにご訪問いただき、本当にありがとうございます。 認知症ケア専門士・作業療法士として、13年以上にわたり介護の現場に携わってきた「ルカ」と申します。

このプロフィールでは、私がなぜ「ご家族の心に寄り添う」ことを何よりも大切にしているのか、その理由をお話しさせてください。

深い闇の中から私を救ってくれた、認知症の方々との出会い

実は、私は人生の半分以上を、重度のうつ病と共に過ごしてきました。

高校時代にうつ病と拒食症を患い、一時は体重が35kgまで落ち、命の危機に瀕したこともあります。先の見えない暗闇の中でもがき苦しんでいた私に、一筋の光をくれたのが、認知症をお持ちの利用者様たちでした。

作業療法士になりたての頃。 経験も知識も未熟な私は、「支援しなくては」という思いだけで必死に利用者さんと向き合っていました。しかし、現実は全く逆でした。

家を離れてしまった怒りと寂しさを、「あんただけには話すよ」と話してくれた方。お孫様への結婚式のプレゼントを一緒に作り、つたない作品ながら「先生と一緒に作れてよかった」一緒に喜び涙した方。最愛の亡きご主人の仏前に、一緒に花を捧げた方。

支援するつもりが、逆に支えられ、励まされ、人としての温もりをいただいていたことに気付きました。

認知症をお持ちの方々の素直な心と優しさと、ただ「今」を懸命に生きる姿に触れるうちに、私の固く閉ざした心は少しずつ溶かされていきました。彼らとの出会いがあったからこそ、私は長いトンネルを抜け出し、完全にうつを克服することができたのです。

この経験が、私の原点です。 そして、深い闇を知っていることが、今の私の最大の強みになりました。

だから、私にはあなたの「苦しみ」が他の方よりも痛いほどわかります

これまで、介護老人保健施設、グループホーム、精神科病院など、様々な現場で数えきれないほどの認知症の方とご家族に向き合ってきました。

そこで目の当たりにしたのは、かつての私と同じように、出口のないトンネルの中で苦しむご家族の姿でした。

「もう家では看られない。限界…」 「施設に預けたけど、これで本当に良かったのか…」 「ごめんね、お母さん」

介護に懸命に向き合った末、自分を責め続けるご家族の悲痛な声。 そして、その声を聞くたびに、うつで苦しんでいた頃の自分と重なりました。

孤独感、先の見えない不安、誰にも理解されない焦り、そして自分を責めてしまう心…。

だから、私にはあなたの気持ちが、他の誰よりもわかるつもりです。 きれいごとだけでは済まされない、介護の現実を知っています。

絶望の中から見つけた「希望」

もちろん、私も最初から上手くできたわけではありません。 認知症の方が「なぜ怒るのか」「なぜ拒否するのか」がわからず、空回りし、傷つけてしまったことも一度や二度ではありません。笑顔を引き出せないままお別れしてしまった方に、今でも「ごめんなさい」と心の中で謝ることがあります。

しかし、数えきれないほどの失敗と試行錯誤を繰り返す中で、一つの確信を得ました。

それは、「認知症への向き合い方と関わり次第で、介護は必ず変わる」ということです。

認知症への向き合い方,自分への向き合い方と、ほんの少しの心が通うポイントを知るだけで、ご本人も、そしてあなたも、笑顔で過ごせる時間が増える。介護は苦しみだけではなく、知識と方法を知ることで、確かな「希望」を見出すことができるのです。これは精神論ではなく、確かな認知症ケアの核心です。

このブログに込めた想い

このブログは、かつての私のように、そして私が現場で出会ってきた多くのご家族のように、今まさに悩み、苦しみ、孤独を抱えているあなたのために立ち上げました。

「どうしてこんな言動をするの?」 「イライラが止まらない…」 「もう、限界かもしれない」

そう思ったときに、「ここに来れば少し気持ちが軽くなる」「明日からのヒントが見つかる」と思ってもらえる、あなたの心の拠り所のような場所を目指しています。

介護に正解はありません。でも、希望は必ずあります。 介護は、あなたの人生を犠牲にするものではありません。

このブログを通じて、認知症ケアの専門知識と、そして何より、深い闇を知る者だからこそ伝えられる寄り添いの視点から、あなたに小さな安心と笑顔を届けられたら、これ以上の幸せはありません。

今このブログを読まれているあなたがもし闇の中にいるなら、そこから出てくることができます。闇から抜け出すヒントを少しでお伝えできれば嬉しいです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

家族専門認知症ケアアドバイザー ルカ

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