あなたの大切な方の介護、毎日本当にお疲れ様です。
認知症になったあなたのご家族方に安心感を与える話し方のポイントを3つご紹介します。
・・今日のポイント・・
- 低めの声
- 大きすぎない声
- 前向きな言葉
この3点に気を付けることで、認知症の方に
「ほっとする」
「嫌じゃない」
「心地よい」
と感じていただけます。
「話す」ことで伝わるもの
「話す」ことは2つのことを伝えます。
- 言葉のメッセージ
- 言葉によらないメッセージ
「言葉によらないメッセージって何?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
言葉のメッセージとは、文そのものの意味・内容としてのメッセージです。
例)「明日は晴れるみたいです」 ⇒ “明日は晴れるみたいだ”
「明日は晴れるみたいです」という、メールでも伝わる内容が言葉のメッセージです。
言葉によらないメッセージとは、声の大きさ 声の高低 口調 イントネーション その他、表情や姿勢なども含まれます。
例)「明日、晴れるみたいです」 (ゆっくり穏やかな声で言われた場合)
この例では、ゆっくり穏やかな声で言われていますので
「なんだかほっとするな」
というメッセージが伝わるかもしれません。
これが言葉によらないメッセージです。
逆に
「明日は晴れるみたいです!!」
と強い口調で、早口で言われたらどうでしょう。
さらに目を合わせず、何か作業をしながら言われたら、どう思いますか??
「私のこと、嫌いなのかな?」
と思うかもしれません。
このように、言葉によらないメッセージは言葉の内容ではなく、話す人の態度や話し方など、言葉以外の部分から伝わるメッセージのことです。
言葉によらないメッセージは、伝わる情報の中で大部分を占めていると言われています。
人と人がコミュニケーションを図る際、言葉によらないメッセージの占める割合は
93%
にものぼると言われています。
(メラビアンの法則より)
話すことでつたわるものは
- 言葉のメッセージ
- 言葉によらないメッセージ
言葉によらないメッセージもとても大切ということに気を付けていただければ、認知症のご家族とのコミュニケーションはとても行いやすくなると思います。
「話す」ときの注意点
話すときの注意点は、以下の3つです。
- 最もよくないこと = 話しかけない
- 相手が気付いてから、話しかける
- 言葉によらないメッセージも同時に使う
最もよくないこと = 話しかけない
「話しかけない」ことは
「あなたは存在していない」
という言葉によらないメッセージを与えます。
これはどんなメッセージよりも、最も良くないメッセージとなります。
常に前向きな言葉を話しかけ続けるようにしましょう。
気づいていただいてから、話しかける
認知症の方は、注意が向けられる範囲が狭いことが多いです。
急に横や後ろから話しかけられたり、触れられたりするとびっくりしてしまいます。
正面から近づくと、気づいてもらいやすく驚かせることも少なくなります。
正面から近づき、気づいていただいてから話しかけることで、安心して会話ができます。
言葉によらないメッセージも同時に使う
話しかけるとき、同時に
- 笑顔
- ゆっくりした穏やかな声
- 膝などを優しく触れる
などの言葉によらないメッセージも使いましょう。
言葉によらないメッセージも同時に使うことで
「あなたのことを大切に思っています」
というメッセージを伝え、安心していただくことができます。
まとめ
認知症の方に安心感を与える話し方のポイント3つをご紹介しました。
・・今日のポイント・・
- 低めの声
- 大きすぎない声
- 前向きな言葉
話すときの注意点は、以下の3つです。
- 最もよくないこと = 話しかけない
- 気づいていただいてから、話しかける
- 言葉によらないメッセージも同時に使う
ぜひ今日からたくさん安心感を与える会話をして
「あなたのことを大切にしています」
というメッセージをたくさん伝えてくださいね。
この記事が少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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